アフターから初秋くらいまでがアツいバズベイティング。
カヤックに乗るようになって、バズベイトの力を知り、その魅力にどハマりしていきました。
バズベイトって、いわゆる『疑似餌的な思考』からかけ離れたルアーであり、「そんなので本当に釣れるの?」というバズベイト童貞なアングラーも、もしかしたら多いかも…?
というわけで、完全なる自論でありますが、バズベイトでデカバスを狙う考え方やテクニックについて書きたいと思います。
食性?威嚇?バスは何故バズにバイトするか
バズベイトの形状やアクションは、自然界に存在する生き物とはかけ離れています。
そもそも論なのですが、特にメディアやロープーの方って、何でもかんでもバスの行動を人間が解釈しやすいように表現しますが、それってどうなんでしょ?と思います…
『完全にエサだと思って食ってるわ!』
とか…
『イラつかせて威嚇バイトを誘った!』
とか。
国内外含めて、ロープーの方々がバズベイトがなぜ釣れるかをどう説明しているかはよく知りませんが、とにかく我々人間が知れることはシンプルです。
『ギュルギュルとノイジーに水飛沫を上げながら動くものにバスは思わずバイトしてしまう』ということです。
人間が熱いものに触ったときに手を引っ込めるのと同じで、バスって本能的にそういう行動をしちゃうんだな、とだけ知っておけばいいと思うんです。
だって、食性だー威嚇だーって考え始めたら、バズベイトなんて投げ続けられませんよ…他にそれっぽいルアー(例えば食性ならポッパー、威嚇ならバド系など)ってたくさんあるわけですから。
バズベイトにバイトさせるキモ
様々あるルアーの中でも強アピールの部類に入るバズベイト。
じゃあ、それっぽいところにキャストして巻いていればバスが寄ってきてバイトしてくるのか?といったら、当然ながらそんな甘くはないです…
アプローチ(キャストコース・リトリーブスピード・ルアーセレクト)をどうしていくかは、自分は下記の3つの要素を主に考慮して組み立てています。
※当然色々言い出したら複雑なので、シンプルに基本的な考えだけを書きます。
バスのレンジ(ポイントの水深)
- バスが水面から近い位置にいる→リトリーブスピードは早く。
- バスが水面から遠い位置にいる→リトリーブスピードは遅め。
水面に近い位置にバスがいる場合、例えばスーパーシャローなポイントなんてまさにそれなわけですが、そういう場合にはルアーとの距離も近いので、少ない移動距離でバイトできる点、リトリーブスピードが遅いと見切られる可能性が高くなる点を踏まえて、スピードは早い方がいいです。
その逆ではスピードを抑えるわけですが、かといって遅すぎてもバスに考える時間を与えてしまい、スルーされるか見切られるかというところです。
リトリーブスピードは極力早くということを念頭に、バスが反応できるスピードを探っていきます。
バスのバイトゾーンの広さ
- バイトゾーン狭い→ストラクチャーに対してタイトに、狭い間隔で撃つ、特に強いバズを使う。
- バイトゾーン広い→バスが動く範囲を広くリトリーブする、食わせやすいバズを使う。
バスのバイトゾーンが広いか狭いか、つまりストラクチャーについていたバスがどの程度の距離までルアーを追ってくるかによって、リトリーブコースや使うバズを決めます。
単純にバスのバイトゾーンが狭ければ、キャスティングスキルが低いと厳しくなります。
タイトに着水させて、バズをすぐに立ち上がらせる技術がないとバイトは中々もらえません。
逆にバイトゾーンが広ければ、キャスティングスキルがそこまでなくてもバイトさせられます。経験上、まずめときや梅雨のローライト時はやはりバイトゾーンが広くなると感じます。
特にそういう状況では、バズの釣りはイージーになるし、本当に有効なルアーになると思います。バズベイトで釣った経験がない人は、まずはそういう状況でバズを投げてみるのが良いと思います。
バスからの視認性・認識度合い
- バスからルアーがよく見える、波動が伝わりやすい→食わせやすいバズを早く巻く。
- バスからルアーか見えにくい、波動が伝わりにくい→強いバズをゆっくりめに巻く。
濁りが入ればバスからルアーがよく見えなくなるので、見切られにくくなる反面、巻きスピードが早すぎるとミスバイトされたり、バイトまで至らないということが起きます。
また、波動が伝わりにくい場合、つまりは風が出てるとか流れがあるエリアとか、そういうシチュエーションも同じように解釈します。
経験上、どちゃ濁りの場合にはバズにバイトさせるのは中々難しいです…ですが、ささ濁り程度であれば大歓迎。誤魔化しが効きやすいので、バズのようなルアーが強い状況だと思います。
まとめ
ハードルアーの釣りをあまりやっていない方にはちょっと意味不明かもしれませんが、バズやバド、羽根モノ、ビッグベイトといった自然界に存在する『餌』とはちょっとかけ離れたルアーでバスを騙すには、ある程度の工夫が必要だと思います。
とにかく一番大切なことは、バスに見切らせず、思わずバイトしてしまうようなアプローチを仕掛けていくこと。
バズで言えば、そのためにはそのときにハマる巻き速度の中でも、早い速度でルアーを動かしてあげることがポイントだと思います。
「なるべく早くて強いアプローチ」で仕掛けていけば、釣れるバスは高確率でデカイのです。
アフターからアツいバズベイトの釣り、是非トライしてみてください♪