【インプレ】19SLXMGL70を購入!スペック、外観、使用感まで全て解説

最終更新日:2020年1月30日

実売15,000円代のコスパ最強!?と話題のシマノ19SLX MGL70を購入しました。

19SLX MGL70のスペック・特徴から内部構造や実釣の使用感、さらにはカスタム方法まで余すことなくお伝えします!

SLX MGLのスペック

まずは19SLX MGLの基本スペックをまとめます。

リール重量 190~195g
ギア比 6.3、7.2、8.2
スプール Φ32mm-MGLスプール
ラインキャパシティ 12lb-100m
ハンドル長 全モデル42mm
ベアリング数 4BB / 1ローラー

現在のラインナップは右ハンドルのノーマルギアとハイギアモデル、エクストラハイギアの3種類。

今回私が購入したのは右ハンドル(70)のノーマルギアです。

用途としては小型~中型プラグを巻く釣りに加えて、ベイトフィネス的な使い方も多少できればいいなという感じです。

 SLX MGLの特徴

次に、スペック表だけでは伝えきれない、19SLX MGLの特徴を以下にまとめていきたいと思います。

なお、USシマノからはすでに「SLX 150」というリールが発売されていることはご存知の方も多いと思いますが、今回発売された19SLX MGLとコレとは全くの別物になります。

もちろんボディ素材・デザインなどはそのまま転用されていますが、スプールサイズや種類(US SLXはMGLスプールではない)、ハンドル長、それとコスメ的な部分も異なります。

※発売前の時点では「USシマノのSLXが日本でも発売されることに」というネット情報がチラホラ出ていましたが、これは完全な誤りですので注意してください。

φ32mmの70番代スプールでライトバーサタイル向け

φ32mmといえば、シマノではアルデバランなどのベイトフィネスリールに搭載されているスプール径であり、比較的ライトなルアーの使用を想定したスペックです。

ただしブレーキシステムは遠心ブレーキ(SVSインフィニティ)であり、ラインキャパは12lb-100mとなっているので、ベイトフィネスリールより一段上の範囲をカバーするようなリールになります。

※φ32mmのMGLスプールで言えばアルデバランMGLがそれを搭載していますが、あちらは30番代ですのでラインキャパは12lb-65mと少なめです。

マイクロモジュールではない真鍮製ドライブギア

SLXMGLのドライブギア・ピニオンギアは真鍮?

19SLX MGLのメインギア・ピニオンギアは真鍮製(ブラス)となっています。

軽量化を考えればジュラルミン製なんでしょうが、巻き感や耐久性などを考えると一長一短でしょうから、ここは実釣でどう感じるところかなと思います。

なお、SLXに搭載されているのはシマノ上位機種で採用されている「マイクロモジュールギア(MMギア)」ではない通常のドライブギア・ピニオンギアですが、これも一長一短あるところなので、実際の使用感がどうかというところですね。

HAGANEボディ

SLXとカシータスの違いはHAGANEボディであること!
画像では伝わりにくいですが、メインフレームはほぼブラック、サイドボディはガンメタっぽい濃いグレーカラーです。

MGLスプール(100番代)+SVSインフィニティの組み合わせでは、同価格帯だと16カシータスMGLが既にラインナップされていますが、この部分が一番大きな違いと言っても過言ではないかと思います。

16カシータスはボディが全て高強度樹脂製に対し、19SLX MGLはメインフレームがアルミ製となっています。(サイドボディは高強度樹脂)

16カシータスと同様の高強度樹脂ボディである18バスライズを所有していますが、やはりメインフレームがアルミ製だと、明らかな違いを感じられます。(これについては実釣インプレで触れたいと思います)

 

SLX MGLの外装・内部構造を公開

特徴の部分で一部内部の画像を掲載しましたが、それ以外の部分について詳細に見せたいと思います。

 

まずは開封・・・

SLX開封の儀!

SLXMGLの付属品はオイルと説明書のみ。
▲中身はシンプルにリール本体、説明書、純正オイルの3点のみです。

 

次に外装。

SLXのクラッチはオール樹脂製
▲クラッチが従来のシマノ方式と異なります。ここ数年でこのタイプがちょこちょこ採用されていますね。材質としてはオール樹脂ですが、チープ感はあまり感じません。
SLXのブルーは好き嫌いが分かれるかも?
▲メカニカルブレーキノブとハンドル固定ナットにブルーが入っています。好き嫌いは分かれると思いますが、主張しすぎる感じはありません。
SLXのダイヤルブレーキ
▲ダイヤルブレーキ部分に「SLX」の文字、あとはハンドルプレートに「 MGL」の文字が入っています。これも個人的にはそんなに主張する感じは受けないので許容範囲かなと。

 

次にサイドプレートをフリップオープンしてブレーキとスプールをどうぞ。

SLXのスプール取り外し方
▲現場で開けてもぽろっと落とすリスクがないのは嬉しいです。

 

最後にハンドル側のボディを開けて内部をどうぞ。

SLXMGLを分解する
▲X-Ship非搭載のため、ハンドル側サイドボディのピニオンを支持する部分にはベアリングが入っていません。

SLX MGLを実釣インプレ

ではここから実釣におけるインプレッションをまとめていきます。

SLXMGLを実際に使ってみた感想

ラインはPE1.2号を100mほど下巻きし、低伸縮ナイロンを30〜40mくらい巻いたセッティングでMLクラスのロッドにのせて、小型ルアー~中型ルアー、さらにはベイトフィネスな領域まで色々と投げて試してきました。。。

総じていうなら、やっぱりコスパかなり◎なのでは!というのが結論です…

キャスタビリティ

まずはキャスタビリティについて。

シマノ19モデルの情報が公になったタイミングに、秦プロが動画でSLX MGLでアンタレス級の飛距離が出たと言い話題となっていましたが、あのとき投げていたのはトリゴンTN70(31.5gのバイブレーション)

Φ32mmスプールのリールに対してはかなりオーバースペックですよね…

では実際ベイトフィネスな領域から中型ルアーまで投げてみてどうか。

結論としては、どれもかなりトラブルレスにキャスト可能。

短距離~中距離もスパスパキャストきまるし、「え?12lbでこんなに投げられちゃうもん???」と驚きました。

SLXMGLでキャスト可能なルアー
▲ベイトフィネスな領域って自分的にはこのあたりです…改めて測ったら大体5gでしたね。

それと、特に驚いたのは「空気抵抗の大きな中型ルアーの投げやすさ」です。

その代表格って自分の中ではノリーズのボルケーノグリッパーなのですが、バンタムMGLで投げてると飛んでいく最中にバズベイト全体が回転してしまうと、大抵軽くバックラッシュします。

しかしSLXだと全くバックラッシュなし…

ブレーキはブレーキシューを3個ONにして、外部ダイヤルで微調整。全部このセッティングで投げました。

ブレーキシューONを2個以下にすると鬼回転です。笑

自分の場合はカヤックに座りながらのキャストですが、立った状態でもっとしっかり竿を振れるならブレーキもう少し弱めてかなり飛ばせちゃいそうですよ…

パーミング性とクラッチの使用感

次にパーミング性やクラッチの使用感について。

パーミング性はまぁロープロなんで当たり前ですが良い感じ。

自分が今まで使用してきたリールですと、18バンタムMGLと09アルデバランMgの間くらいっていう印象です。

SLXMGLのクラッチは高い?

クラッチはシマノの定番な型ではなく、ダイワ的な形状になっています。

オール樹脂素材ですが指が当たるところは程よく滑り止め加工されており、使用感は良い感じです。

またメインフレームがアルミのため、クラッチの切り感もかっちりしていますね。

剛性感・巻き心地

ここまでSLX MGLをベタ褒めしてきましたが、そろそろ突っ込んだことを書いていきたいと思います。

まず剛性感、これについてはアルミのメインフレーム、つまりHAGANEボディによりまぁ十分な感じを受けます。

デカイ魚を掛けていないので検証は不十分ですが、握った感じや引き抵抗の大きいルアーを巻いた感じらカシータスMGLのようなオール樹脂素材とはやはりかなりの差を感じます。

 

次に巻き心地…これについてはまぁまぁノイズを感じます。

 

正直、X-Ship+マイクロモジュールギアの組み合わせを使い慣れている人からすると、結構な違和感があるかもしれません…

SLXMGL最大の欠点は非X-SHIPであること。

理由はギアのモジュールだけでなく、やはりピニオンギアを支持している部分にベアリングがないことが効いてるのではないかと思います…

あとはドライブギア軸を支持する部分も上位機種よりベアリングが少ないし、ハンドルノブにもベアリングが入ってませんからね…

ハンドルノブのベアリング追加は簡単に出来るので即取り掛かりますが、他の部分について、どうしたら改善が出来るか、今考え中です。

とはいえ、実釣テスト時、使ってしばらくしてきたらグリスが馴染んできたせいかハンドリングはだいぶ軽くなっていましたし、巻き心地もどこまで追求するのかというところです。

正直、実釣には別に支障があるわけでも何でもないですからね…笑

19SLX MGL70(ノーマルギア)インプレまとめ

19SLX MGLのタックルインプレッションでした。

色々書きましたが、コスパ的にはかなり良い、特にキャスト性能については、「え?良すぎるんだけど…」と驚いたほど。

アルデバランMGLよりもラインの選択幅は広いので、軽量ルアーだけでなく、ミドル級のルアーまで幅広く扱えるのはありがたい。

ただし、巻き感をどう捉えるか。

マイクロモジュールギアのように最初だけ凄くフィーリングが良くて、経時変化で悪くなっていくくらいなら、最初から程々の巻き心地で良い…そう言う人もいますよね。

色々書きましたが全然書き足りないので、この辺りについてはカスタムを施したあとで、また記事にまとめていきたいと思います。

長文となりましたが、購入検討中の方に何かしら参考になれば幸いです!!m(._.)m

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追記1:SLXMGLのカスタム方法について

SLXMGLにシマノ純正パーツや安価なベアリングなどを組み込んで、価格を抑えつつ徹底的にカスタムした記事はコチラ↓

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特徴的なブルーをなくしてガンメタ一色とし、樹脂パーツを極力排除しているのがこだわりです♪

追記2:SLXMGLと合わせて使いたいリールについて

SLXMGLと合わせて使いたいリールは、絶対に「18バンタムMGL」がオススメという記事はコチラ↓

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性能的な棲み分けもはっきりできているし、持ち替えたときの違和感がかなり少ないのでオススメです!